2013年2月ハワイ大学解剖レポート(専門記事)

伝えたいこと
なんで解剖に参加したか(知りたいから。レントゲンのように体を透視することは、できないが、
体内にある神経や筋肉について、リアルに理解したいから。もっと触診力を上げるために。
もっと、体に対する理解を深めたいから。

行ってみて、よかった点
解剖学書がリアルになり、とても読みやすいものとなった。
解剖を頭で理解するのではなく体で理解していると感じる。

 

 

頚神経叢、腕神経叢、太陽神経叢(腹腔神経叢)を観てきました。

 

私が今回2013年2月の解剖学実習に参加するのは、8年ぶりの3回目になります。

ユニバーサルカイロプラクティックカレッジ(通称UCC)の学生の時連続2年2度にわたり実習しました。

この時は、UCCの解剖の授業で土井先生に教えていただいた人体の構造がより立体で理解することができて、学生として充実した解剖学実習でした。

今回は実際に整体でクライアントさんを施術するようになってからの参加になります。
学生の時に、リアルで体の構造を理解することの素晴らしさは知っておりました。ですから毎年解剖学実習には参加したいと考えてはいましたが、いろいろな都合でなかなか参加できずにおりました。

 

2012年の春から来年の解剖学実習には参加するぞと決意し、準備をしておりました。

準備のため土井先生の可動性触診の5月のセミナ―にも参加しました。

その時にも、実際解剖された股関節の構造を写真やスライドで解説して、触診をしたのですが、

解剖学書だけの説明と違って土井先生が実際に触れて確認してきた股関節のスライドや説明で、より立体的に理解することができました。

 

(が、しかしです、実際にハワイ大学で再び股関節を観たときの理解というのは、ただスライド、や写真や触診での理解ではなく・・・・

言葉を尽くしてもうまく言えないのですもどかしいのですが、しいて言えば体で理解をしたと感じております。これはもう解剖学実習から帰ってきてからの、触診の感じが違うのです。これはもう体感してもらわないと何とも言えないのですが、触診の時に股関節がこうあるのだという確信という言葉でよいのでしょうか。触診がうまくなったと言いたいところですが、自分でハワイ解剖実習前と後での比較はできませんので、股関節だという確信です。股関節はこうなっていると知っている私がある。という言い方でもいいかもしれません。)

 

 

ちなみに私のテーマは顎関節の構造を見てくる。でした。


ハワイ解剖学実習のアドバンスクラスのテーマは《抹消神経を見る》でした。

3回目の参加なのでアドバンスクラスに振り分けられました。

 

神経といえば、実はわたくし高校の頃理科の選択は地学などで、生物の選択はしていない比較的人体に疎い頭でしたので、神経と精神を混同していまして、神経は目に見えないものですなと決めてかかっていました。どれだけ疎いのだと、いまさらながらに自分に突っ込みを入れたくなる次第です。ハイ、ちょっと恥ずかしいです。とはいえ、UCCの解剖の授業でみっちり土井先生に絞られまして(UCCで土井先生に教えを受けた人はよーくわかっていると思いますが。)神経は目に見えるのだとちゃんと理解したうえで今回の解剖に参加することにはなっておりましたので、ご安心ください。

今回の検体は2体とも90歳以上のご高齢。なんとPAACの解剖実習初でアドバンスクラスの女性の検体の姪御さんからお手紙がついていました。内容のなかで、困った人たちの役に立てることが叔母の喜びでしたので、検体として解剖されることは叔母の喜びでしょう。そんな検体になった方の気持ちも受け止めての解剖でした。そうかと。(今まで解剖の検体になる人の気持ちとかよくわからなかったのですが、改めて困っている人の助けになるのならばというこころざしで検体になってくださったということを理解したのでした。)

 

私は、アドバンスクラスの腕神経叢の担当になりました。
神経を分断しないように慎重に解剖していきます。広頚筋や胸鎖乳突筋のなかから、神経を探していきます。神経は1度見つけてしまうと、これは神経だと分かるようになります。神経を1本見つけたらそこから神経をたどって上は斜角筋、下は三角筋、上腕二頭筋の中をたどって探していきます。手首までたどり着くのに3日は使いました。解剖学書と検体を確認しながら、照らし合わせて、正中神経だ、その枝だだの、腋窩神経は、どこから出てくるか、だのと慎重に、慎重に解剖していくわけです。スパッと終わりはしないのです。時間もかけて、頭脳学習と肉体労働学習しながらしっかり解剖していくのです。

土井先生のリクエストで、解剖の連続参加8年の先生が太陽神経叢を内蔵から慎重に見つけていました。まさに手さぐりで、細かい内蔵の神経節や神経をさぐりあてていました。この先生が頚神経叢の担当で、なんと頚神経のワナまで解剖で出していました。素晴らしい。土井先生はその後、太陽神経叢を自分の体と頭にイメージを叩き込むがごとく位置確認を徹底的に行っていました。これも解剖実習に行かなくてはできないことの1つでしょう。

個人的に顎関節の解剖をしたかったので、5日のフリーのオプションは解剖実習にしました。すでに4日間 腕神経にかかわっていたので、顎関節の構造を確認すると同時に三叉神経などがみつかり、神経や血管の密集した顎関節の立体構造が頭の中にインストールされました。

で、アドバンスクラスの解剖では、脳と硬膜と頚神経叢と腕神経叢とをつなげて取り出し、ハワイ大学に保存されています。(さらっと書いてますが、ものすごく時間かけて、丁寧に取り出して解剖連続参加14年の先生が、頭蓋骨のなかから硬膜と脳を出したので、つなげて保存することができたのでした。)解剖教室の主任がこんなに素晴らしく解剖されたのは今まで見たことがないくらいだとほめちぎっていました。
2013年のハワイ解剖実習は、文字で表現するとこんな感じです。
その後、日本に帰ってからの私の変化の1つは、解剖学書の解説が理解しやすくなりました。
解剖学的体に今一度帰ろうと時間のあるごとに解剖学書を眺めていますが、今までよりもすんなり理解できるようになっていることは、とても助かっています。あとは背骨や股関節、骨盤などのイメージも頭と体とでインストールされているので、患者さんへのアプローチで、どこを触っているかの感覚がクリアになっていました。
やっぱりいってよかった。そんな解剖学実習でした。

 

2月に1週間お休いただきありがとうございました。

 

柏カイロプラクティック整体院

丹羽鈴加

(PAACニュース掲載記事一部変更)

このページの上へ